きねこさ祭

江戸時代より尾張の文人に注目されてきた。『尾州年中行事鈔』によると「其様至て古雅なり」、『尾張年中行事絵抄』によると「大田風の遺風にして甚古雅なり」とある。旧暦1月17日に執り行われる。市無形文化財となっている。

田祭(たまつり)と称し伝えられ、田遊び芸能の一種。田遊びとは、鎌倉時代中期に起源をもつとされ、稲作の豊穣を予祝する神事芸能のことである。なお歌詞のなかで、例えば「月は暈着る八幡種蒔く、いざ我らは荒田開かん」「荒田打つとて駒うち出でた、鞍もうけてさ米(よね)運ばん」のように志多羅神(しだらしん)の宗教活動が伴った歌謡とほとんど違わない詞章を継承していることがあることも指摘されている。志多羅神とは当時の新興宗教で、九州より送られてきたとする志多羅神を奉って入京しようとする、歌謡を伴う民衆の示威活動で、為政者を不安に陥れた。


参考:

新修名古屋市史第四巻 第四章荘園・公領制下の人々の生活 第三節沖積平野の農業と技術 p242


名古屋市中村区岩塚町上小路