西福寺

ここから鷹を放つ

山号は澤野山。須賀町高御堂にある。浄土真宗東派、三河の野寺村本証寺の末寺。本堂の本尊・阿弥陀如来は運慶の作である。

むかし百合若大臣が堂の上より放鷹をしたため「鷹御堂」といったのを、後世に「高御堂」と呼ぶようになったと伝わるが、定かではない。

貝原篤信の『岐蘇路の記』に、「百合若という人古書に見えず。日本武尊を誤ったものか。およそ東国および九州の内に『百合若大臣の旧跡』といわれる地は、必ず日本武尊が通りなさった所である」、と論じている。それに合わせて、この熱田に百合若の旧跡をいうのは、すこぶる根拠があるように思われるが、古くより越前の幸若舞の舞曲に「ゆり若大臣」の舞があってその事実をいい、また豊後国船居、今の府内にその旧跡があり、そこの菖生池山万寿寺に、百合若およびその娘・万寿姫の位牌などが安置されていることから、百合若はまったく日本武尊とは別人である。

参考
『尾張名所圖會 前編 巻四』(岡田啓・野口道直、天保十五年-1844)

名古屋市熱田区白鳥3丁目10番21号
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