明治2年(1869)頃に佐屋から前ヶ須に移住した元宿役人の村田宗之助は、前ヶ須街道を開き佐屋街道の資格をここに移そうと、名古屋藩庁や新政府に新東海道設営を嘆願し、許可を得た。この新道は現名古屋市熱田区大瀬子町から出発して、海西郡福田(現港区福田)、海西郡前ヶ須(現弥富町)に至る約21km

前ヶ須湊から桑名へは木曽川を下り鰻江川~桑名川口湊に至る一里の渡しであり、前ヶ須湊船は「ふたつやの渡し」ととも呼ばれた。この渡船の就航により、木曽川河口の海上交通を長きにわたって担ってきた七里の渡し、三里の渡しは廃止となった。

木曽川文化研究会著『木曽川は語る』(稲垣喜代志発行、2004年)

弥富市前ケ須町野方
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