寺号は寶龍山で天台宗、野田密藏院の末寺。盛祐行照の創建で、享禄四年(1531)慶濟法師が中興した。

本尊 延命地蔵尊。

客殿本尊 釋迦の木像。

鎮守 白山社。

山門 宏観の再営で、畫棟・彫梁の美しさは比類なく、実に諸人の目を驚かせる。

本堂堅額 後奈良帝の宸筆で「寶龍山」とある。裏に「天文八年(1539)己亥三月吉日瀧家坊圓運作」と記される。

本堂鰐口 「文禄十四年八月吉祥日」と銘あり。なお文禄が五年までのため、誤っている。又天正十一年(1583)癸未九月七日、延命寺領梶川五左衛門より寄進の證文があり。この他にも古證文数多ある。

寺の境内は地高く、石磴(段)の上にあがると眼下に境川の下流を望み、又遠く深緑の木々の間には、三州(三河)刈谷の城、粉(白)壁がのぞき、一瞬の中に百景をつくして、風光が優れている。

参考:『尾張名所圖會 前編 巻六』(岡田啓・野口道直、天保十五年-1844)

大府市
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