木曽川で捕る。初夏の頃の鮎は犬山辺り。八・九月から魚はこと〴〵く川を下り、伊木山の下の早瀬、また草井村・鹿子島村辺り瀬毎に張切網またはそぢあみという網を張って捕る。その網に大量にかゝり、茅花が芝生に咲いた様子に似ているように見える。漁人・農人が幾百人か知らぬが、川水を細い竹竿で叩き、追い下す様子は珍しく、見事である。
参考:『尾張名所圖會 後編 巻五』(岡田啓・野口道直、明治十三年-1880)