上志段味村にある。むかし南朝の属民等が乱をさけてこの村にあったが、吉野の勝手の神を勧請してこゝに祀ったのを、いつしか廃して、石の小祠のみ残す。老樹繁り、大竹が生え、たいへん神さびている。里人は勝手の名によって、旗竿を切り出したこともあったが、今はこの事は止んでいる。

もとより当所は古い地で、『和名抄』に志誤とあるのは志談の誤字であるという。また当國山の麓に、石窟の崩れた跡が多い。神代の人の住んだ石穴といい伝えるが、 古墳の石棺が露出したものではないだろうか。

参考:『尾張名所圖會 後編 巻四』(岡田啓・野口道直、明治十三年-1880)

名古屋市守山区上志段味中屋敷1463番地
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