愛智郡の南の果てにある郷名である。『和名抄』に「厚田」と書き、その他の古記にはみな「熱田」の文字を用いている。
『寛平縁起』には以下のように書かれている。神社を定め神剣を遷して奉らんと衆議し、その神社の地を定めた。その土地に楓の樹が一株あったのだが、自然に燃え上がり水田の中に倒れ、光と炎は消えずその田はなおも熱かった。このことから「熱田」と名付けたということである。
参考『尾張名所圖會 前編 巻二』(岡田啓・野口道直、天保十五年-1844)