西岸寺

凡俗の塵垢を一洗

月光山西岸(さいがん)寺。西端村にあり。浄土宗、成岩村常樂寺の末寺。

  • 本尊:三尊の阿弥陀。
  • 寺宝
    • 蘆屋釜、一口。
    • 茶入、藤四郎焼。
    • 鞍、一口。
    • 以上の三品は内海城主・佐治備中守の所持の品で、自ら寄付された。

当寺は海に臨みて、波濤が常に大門の下まで打ち寄せつつ、凡俗の塵垢を一洗する清浄の梵宮にして、風光もまた大いによし。

後園のうめを

冬の梅 人のゆだんを さきにけり
専阿 冬の寒いなかに、季節を先取りして人の油断をついて梅の花が咲く

参考
『尾張名所圖會 前編 巻六』(岡田啓・野口道直、天保十五年-1844)