最澄が弘仁三年(812)に天上寺を北方字天上に創建した。文明十年(1468)住職空道が蓮如の弟子となり、天台宗から真宗に改宗した。

永正十四年(1517)稲葉白雲が土岐守護家の内乱で寺を焼き払い、大永四年(1524)房島の大町に再建して善明寺と改めた。慶長九年(1604)には房島の南屋敷に移し、建物を新しくした。

なお東光庵の本尊薬師は古くは天上寺の本尊であったが、文明十年の改宗にあたって、北方の堂ヶ洞に移し、慶長のはじめ仁坂に移し、安永一年(1772)に東光院と称した。

天上寺址は大正三年(1914)の耕地整理で開墾されて消え、十年後には僅かに古井戸が残るのみであった。

参考:『揖斐川町史 通史編』(揖斐川町、昭和四六年)128、129頁

揖斐郡揖斐川町
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