正覚山阿弥陀寺往生院といい、門前町西側にある。浄土宗、京都智恩院の末寺。もとは海東郡新家村から移して清須にあったものを、慶長年中御遷府の時ここに遷した(慶長十七年-1612-~)。伊勢國多気郡斎宮村観音寺の僧・信阿志が願いを興し、寛文五年(1665)より信濃善光寺の四十八願順禮所をはじめ、第三十七番とした。

  • 本尊 三尊の阿弥陀は仏工春日の作、脇士二像の体が異形で、仏像とも見えない。或いは古き八幡の神像なりともいへり。
  • 方丈内佛本尊 阿彌陀の坐像、惠心僧都の眞作。
  • 涅槃堂 元禄年中(1688-1704)住僧棧譽が建立し、長一丈余(約3m余)の木像阿羅漢、以下の人畜もみな木像で安置する。世に珍しいねはん像である。
  • 守夜神堂 宝暦年中(1751-1764)の開基。
  • 十王堂 近年の建立。
尾張守護斯波義統の菩提所

塔頭 源受院。天文二十三年(1554)織田彦五郎信友、主君で尾張守護の斯波治部大輔義統を弑し、清須の城にあったが、信長公が軍兵を催し、信友を誅罰し、義統の嫡子義銀を取立て、清須の城に居させて、尾張屋形と称した。さて阿弥陀寺の境内にこの一宇を建立し、義統の菩提所とす。源受院は則ち義統朝臣の法號である。

参考:『尾張名所圖會 前編 巻一』(岡田啓・野口道直、天保十五年-1844)

名古屋市中区大須2丁目5番47号
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