古渡のうち、中市場筋東側にある。曹洞宗、熱田の法持寺末。山号は瑞雲山。もとは玉泉寺といい、寛文七年(1667)改号した。
本尊は千手観音。恵心僧都の作で、源頼信より右大将頼朝公(源頼朝)まで、数代崇敬された木像である。
また桃巌梅(梅の一種)がある。紅白が交って見事な花であるが、当所の城主織田備後守信秀(法名桃巌)が自らの手で抜いた木であるため、名付けられたという。織田信秀は信長の父。
この寺の境内は、御城御造営の時、加賀家の普請場であったため、その折に尾張藩老横山山城守等から往返した書簡が、多くこの寺に伝わる。
参考:『尾張名所圖會 前編 巻一』(岡田啓・野口道直、天保十五年-1844)