花無山

惠奈郡東野村の山である。中山道大井驛の近所。

西行法師が東行の帰りに、花なし山の麓の東野村中島という所にしばし住んでいた。

名歌(作者西行法師は元永元年[1118]ー建久元年[1190])

おもへ只 花のなからん木のもとに 何をかけにて 我は住むへき
西行法師 思ってもみなよ 花のつかない木の根元に、何を支えに我は住んでいけるのだろうか

古歌

花なしの 峯に住みける鶯の おのれと鳴きて 春を知らする
よみ人しらず 花のない嶺(みね)に住むウグイスが、おのれと鳴いて春を知らせる

参考
『美濃明細記』(伊東実臣、元文三年-1738)