坂場村にあり、三明神と称す。『延喜神名式』に山田郡坂庭神社、『本國帳』に従三位坂庭天神と記す。

さて当村は小牧の西南の方にあり、むかしの山田郡に属していたとも見えない。その理由は、春日部・山田の二郡は、東から西へ長く並び、北を春日部、南を山田という。伊奴(今稲生)、大乃伐(今大野木)の北のあたりが郡界と思われ、そこから北の味鋺・外山・牟都志(今六師)・志賀田(今鹿田)・多氣(今大氣) 等は、 みな『式帳』『和名抄』に春日部のなかに入れる。そこからやゝ北の方にある坂場村は、『式帳』の山田郡に当てはまらないという説があり、春日部の坂場と山田の坂場とは別地であるという。現在の坂場という村名は他に無いので、村民がいい伝えるに縁りて記すのみ。

例祭 八月二十二日。

参考:『尾張名所圖會 後編 巻三』(岡田啓・野口道直、明治十三年-1880)

小牧市多気東町9番地
種別