曇華山法山寺(ほうざんじ)、野間村の支村田上村にある。臨済五山派、京都天龍寺の末寺であったが、現在は大御堂寺に属している。行基菩薩の草創で、その後、夢想國師が重修した。
本尊 藥師如來。大御堂寺に藏する建久二年(1191)三月十一日の頼朝公の寄進狀に、「尾州知多郡田上藥師領之事云々」とあり、その文中に鈎峠・相撲たうげ・郭公ヶ脇・しる谷・つる島等の地名がある。
法山寺薬師堂の裏手にある。長田がここで義朝を討った事は、大御堂寺の頁に詳しい。現在は古い松の木があり、その傍に湯殿あとであると書かれた高札が建てられ、好事家の探索の目印となっている。
『島めぐり』御湯殿の跡にて
松風も むかしを泣くか 秋の聲(こえ)
茂東
参考:『尾張名所圖會 前編 巻六』(岡田啓・野口道直、天保十五年-1844)