上・中・下の三村にわかれ、共に伊奈街道に連る山村である。ピンを置いた場所は中品野村。この村は平地が少なく、田畑はみな山腹にあり、上から下へ階段状で、田には一段〳〵の境に畦をおき、水を貯めるが、かの更科郡の田毎(たごと)の月によく似かよっている。「しなの」とは、野に高低の品々があることをいう名で、更科・埴科・蓼科・倉科・仁科などいう階段状のある地から起こり、国の名を「科野」(しなの)と呼んだことと同例の里の名である。

参考:『尾張名所圖會 後編 巻四』(岡田啓・野口道直、明治十三年-1880)

瀬戸市中品野町555番地