梅原村

昔は梅を多くあった原である。西は湖水に面している。

足利義尚(九代将軍、1473-1489没)が江東に陣をおいた時のこと、ある日湖上に舟を浮かべていたところ、童子が舟に棹をさしてやって来た。「どこの者か」と問えば「梅原の者」と答えた。義尚はこれを聞き、

湖邊自異山林興
童子尋梅棹小船

の二句を詠んだと『磧礫集』に見える。

永正七年(1510)三月十七日、将軍家(十代将軍、足利義稙か)が観音城を出て佐和山に進発した際、江北では上坂治部が梅原に陣を張ったという。

参考
『近江名跡案内図』(静里北川舜治、明治二十四年-1891)

米原市梅ケ原988番地