一之久田村にあり。天台宗、野田密藏院の末寺。潤應山と号す。開創の年月は詳らかでない。
護摩堂本尊は不動明王は、霊験あらたかと評判である。慶長年中(1596-1615)に盗賊が押し入り、種々奪い取って立ち去ろうとするところを、この霊像が睨みなさり、手足しびれて一歩も進める事が出来ず。そこで己の罪を懺悔したところ、ようやく立ち去ることができたという。ゆえに今も「盗賊除の守」を出す。
また当所の氏神六所明神は当寺の扣(ひかへ)で、例祭は八月一日に行われる。
参考:『尾張名所圖會 後編 巻三』(岡田啓・野口道直、明治十三年-1880)