廣井堀川の東岸にある。その辺りを天王崎と称す。この地の東北はたいへん高く、西南低く、むかし入海の岬だった為、洲崎天王と称すという。境内も広く、川向こうの八角堂門前の清泉は、もとは当社の御手洗で、その辺りは椋・榎・樫・松等の林であるため、椋の森とも呼ぶ。当寺は牛頭天王社とも称す。

  • 本社:素盞烏尊・稻田姫・八王子を合祀する。
  • 攝社:泰産社。伊弉諾・伊弉册の兩尊・豐玉姫を配祀する。伊弉諾・伊弉册の両神は造化の父母、豊玉姫は産屋に縁のある神なので、安産の神とする。
  • 船玉社:攝津國住吉郡船玉神社と同神で、祭神異説が多いといっても、実は『續日本紀』天平宝字七年(763)壬午の條に、高麗國へ遣わされた使船が暴風に遭い、船霊を頼って難を免れたため、能登という船に従五位下を授けらた、ということが見えるように、船舶の精霊を船玉と祀っていたのである。
  • 例祭:六月十四日・十五日。幕末頃には氏子より堀川に車楽船を流していた。津島の宵祭のようである。
  • 社家:二人。永田氏・吉川氏。

参考
『尾張名所圖會 前編 巻二』(岡田啓・野口道直、天保十五年-1844)

名古屋市中区栄1丁目31番25号
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