磯山にあり、祭神は日本武尊である。のちに不動明王をもって本地とし、礒崎明王と称した。
往古は祭礼も厳重であって、仏生寺村から薪炭を献じ、甲田村から神供を献じ、また四月七日に網を湖水に投げ入れて鮒二尾を捕らえ、一尾を神供とし、一尾は片側の鱗を剥ぎ湖に放つと、翌年四月に必ずこの魚を捕らえると言われた。後世には、その祭礼も廃れてしまった。
参考『近江名跡案内図』(静里北川舜治、明治二十四年-1891)