法喜山誓願寺。名古屋城下の石切町の養林寺の南にあったが、後に当地に移った。浄土西山派、京都禅林寺・光明寺の末寺。
元亀三年(1572)僧空範が建立して清須にあったが、慶長年中(1596-1615)にこゝに遷した。空範が叡山より携えて来たといい伝わる櫻の大樹があった為、「櫻誓願寺」と通称する。その樹は寛文(1661-1673)の頃に枯れはてゝ、今はうゑ継ぎの若木が残っている。
参考『尾張名所圖會 前編 巻二』(岡田啓・野口道直、天保十五年-1844)