※詳細な場所は不明。四方の眺望ということで岩巣山に置いたが、今後調査の必要あり。
上品野村の東の方、三河の國界にあり。頂高く、四方の眺望類いなし。常に雲を見ることから山の名となったのだろう。眞清田清圓の『那濃利蘇和歌集』に、刑部少輔平雅連の歌
神さびて いや影高き 松杉に
という地は、熱田の名所ということから既に熱田の頁に出したが、この山は松杉茂り古歌の趣があり、また古道のようなものも近いあたりにあって、都人などが行き交ったようにも思われるので、こゝの歌という説も捨てがたく、ひとまず記して後考を待つ。
参考:『尾張名所圖會 後編 巻四』(岡田啓・野口道直、明治十三年-1880)