畠村にある。今は権現社と称す。『延喜神名式』に字夫須那神社と見え、『本國帳』に従三位宇夫須那天神とある官社である。祭神は景行天皇の御むすめ、五百城入姫皇女である。御母の八坂入姫は、屋張大海媛の御孫であるので、その縁から皇女はこの国(尾張国)で生まれた。
それを『二十二社注式』に、「屋張葉栗郡宇夫須奈社。式内。手力雄命」と記されているのは、祭神も異なるので、あやまりとすべし。『行餘隨筆』に『西宮記』を引いて、「屋張國葉栗郡若栗郷に宇夫須奈神社あり。廬入姫の誕生の地にて、風土記に載るとあり」と記す。しかし普通の『西宮記』にこの事はなく、異本のことか確認が必要である。
参考:『尾張名所圖會 後編 巻五』(岡田啓・野口道直、明治十三年-1880)