岩手村にある。閘・杁は「いり」といい水門のこと。慶長年中(1596-1615)伊奈備前守検地の時、この杁と下小田井村の二つ杁を初めて作ったといい伝わる。岩手村の地にあって、隣村の般若を杉の名として呼ぶ事はいかゞと思われるが、般若は古い郷名で、文和三年(1354)四月二十三日熱田御神領目録に、「般若野郷畠貳拾玖町八反十歩」と見えて、古い大名だったことが分かる。

参考:『尾張名所圖會 後編 巻六』(岡田啓・野口道直、明治十三年-1880)

丹羽郡扶桑町小淵堤南1377番地4