佐手原村をいふ。むかしは伊勢神宮の神領で、『神鳳抄』に「尾張國佐手原御厨」と見える。今は「さちばら」とよぶ。また『本國帳集説』の一本に、従三位坂手原天神を当村であると、今も「あげたの森とて、かの宮跡なりといひつたへ、御正体であるという石もあり。そは当村一向宗の浄蓮寺といったが、太子石とて、竪横一尺程にて、目方十二貫目の真ん丸の石があり。これはかの宮の神体であるといい伝わる。俗にお茶石ともいう。
参考:『尾張名所圖會 前編 巻五』(岡田啓・野口道直、天保十五年-1844)(岡田啓・野口道直、明治十三年-1880)