高札場の南にあり。洪福山と号す曹洞宗、三淵村正眼寺の末寺。もとは土田村にあったのを、寛永年中(1624-1644)今の地に移した。

本尊聖觀音は伊勢白子の観音を写した霊像で、世に「子安の観音」と称す。また地蔵菩薩は奧本尊と称し、共に霊験著しい。この他、境内に地蔵・弁天・三十三観音・大黒・薬師等あり。

鎭守秋葉社は、里人殊に崇敬する。かつこの寺は正徳二年(1712)七月から時の鐘をついて、町中に報じていたが、天保頃は中絶していた。その鐘は今猶あって、銘に貴人からの命によって時の鐘として鋳造したということが彫り付けてある。さて境内の老松は、むかし城中の松の残りで、非常に大樹だが、今も千歳の色を表している。

参考:『尾張名所圖會 後編 巻三』(岡田啓・野口道直、明治十三年-1880)


清須市清洲551番地
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