蒲生郡甲津畑村より伊勢國千草村に出る路。往古、織田信長が京都より帰るとき、浅井六角二氏が路を塞いだ。信長がこの道を過ぎる時、六角承禎が杉谷善住坊に狙擊させた。善住坊が山中より銃で撃つ。弾丸は信長の袖に当たった後、善住坊は高島郡に匿れ、やがて信長に揃えられた。信長は命じて鋸でその首をとられた。善住坊は甲賀郡杉谷村の人でその娘は承禎の妾だった。
参考:『近江名跡案内図』(静里北川舜治、明治二十四年-1891)439頁