※正確な場所は不明
景清宅址は旧半月村にある。現在は田圃となって、小さな森の辺りにある。昔、粟七兵衛景清がここに居住したと、地元の人は言い伝える。
また東南の山上に古松があり、俗に物見の松という。景清がこの地にいた頃、この山に登り月を見ると、清らかな光が波に浮かび、風景がたいへん優れていたので、「波月」と村の名をつけたという。それがいつしか呼び訛って半月村となった。
当村に観音堂がある。この本尊は景清の屋敷跡から堀り出されたという。しかし、景清がこの地に居住した事は古記に見えず、里の民の口承をそのまま書き写して、後考を待つことにする。
参考:『尾張名所圖會 前編 巻六』(岡田啓・野口道直、天保十五年-1844)