東本願寺掛所。橘町の東二町にあり。天正九年(1581)八月、僧祐賢が海東郡蟹江村に一寺を建立して、泉龍寺といった。慶長十一年(1606)名古屋の地(御遷府-清須越し-の後に袋町)へ遷した。その後、東本願寺十六世の門主・

一如大僧正が、名古屋に掛所(別院)建立の志願があり、御國(藩)の御免許を得て、元禄三年(1690)七月より袋町泉龍寺を掛所した。同年十二月、古渡村のうちに境地を寄附され、掛所を今の所へ移し、同五年(1692)の夏頃から、坊舎を営み始めた。同十三年(1700)四月十二日、一如上人が京都本山で遷化(死去)したが、その子・眞如大僧正の代に、同十五年(1702)十月二十八日にすべての工事が成就し、本堂をはじめ諸堂ことととく修造を卒ったが、落成した眞如上人の開基とせず、 本願一如上人を開山とする。

  • 本尊:阿彌陀如來。

千代までも 猶たちなれよ花の陰 としのつもらん こともわすれて 石原正明

参考
『尾張名所圖會 前編 巻二』(岡田啓・野口道直、天保十五年-1844)

名古屋市中区橘2丁目8番
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