赤童子村にある。真言宗、長野村萬徳寺の末寺。山号は勅願山。開創の年月はたいへん遠いが知りがたい。天正十二年(1584、申)空範法印の中興である。本尊の正観音は慈覺大師の彫刻で、当國(尾張)三十三観音の一つである。『鹽尻』によれば、赤童子村を通り、長幡寺大悲堂へ参る。華峯大師が作り残した正観音を安置する。護摩壇の上に置かれた金剛童子は性悪忿怒の形で世に恐ろしく、赤童子の村名はこの霊像によるというとか。門外に白山社があって、当寺の鎭守とする。
参考:『尾張名所圖會 後編 巻六』(岡田啓・野口道直、明治十三年-1880)