京都聖護院の末寺。
天正十二年(1584)俊教が夢のお告げで”鏡ヶ池”付近の大きな桑の下で観音像を発見し、開基した。以来桑の木観音とよばれた。本尊は十一面観世音菩薩。
江戸時代に観音信仰が盛んな頃、美濃巡礼三十三番札所の二十八番として賑わった。しかし、江戸時代末期には観音信仰は衰え、事実上の廃寺となった。境内には三重の層塔や、西国三十三観音の石仏群、さらに弘法大師像、役行者像などがある。
十一面観音像は、七年に一回御開帳される。養蚕の霊験あらかたとして、養蚕の盛んな頃は、近郷から多くの参詣者が訪れた。
参考:『かわべの文化遺産』(川辺町教育委員会、平成14年)30頁