佐布里村にある。創建の年紀は詳らかでない。伝えによれば、昔は後鳥院の勅願所で、旧號を雨寶山如意寺といったが、應永年中(1394-1428)に憲譽法印が再興して、今は天台宗で長野村萬德寺の末寺となっている。その後、諸堂大かた頽廃し、わずかに地藏堂のみ残っている。
古き鰐口があり、銘に「明應七年(1498)戊午五月十日檀那 平朝臣宗宣」と見える。宗宣が何人であったが、詳らかでなないが、ある説では佐布里村の城主であったともいう。
本尊 地藏菩薩は運慶の作。
密嚴院・浄蓮坊・實相坊等の三宇あり、これを正法院の一山とする。
参考:『尾張名所圖會 前編 巻六』(岡田啓・野口道直、天保十五年-1844)