県道沿いに地蔵菩薩があり、その下の鹿塩川の岩盤上に、径40cm、深さ50cm程のくぼみがあり、常に水をたたえていて涸れることのない泉がある。

この泉は鬼飛山の鬼が金棒を突き立てた跡ともいわれるが、いぼを取る水として有名である。泉の水にお金を浸し、そのお金で患部をなでて泉に投げ入れ、お祈りすると、不思議といぼが取れるという。以来、このくぼみを「いぼ井戸」、地蔵菩薩を「いぼ井戸地蔵」と呼ぶようになった。

この鹿塩川の上流には「論田の涌泉」があり、くぼみに流れ込んでいることから、いぼの除去に何らかの化学的な分解効果をもたらしているのだろう。

参考:『かわべの文化遺産』(川辺町教育委員会、平成14年)47頁

加茂郡川辺町
種別