※井出神社の、旧社地は現在地の西200m程の字天神であるようなので、ここにおく。

井上村にある。『延喜神名式』に井出神社、『本國帳』に従三位井出天神と記す。社の東北に古井があることから、井出の地名の起きた本源とする。小さな川がこの社を纏い、井水を接し、山城の玉川の里のようである。このことから井出神社と名付け、村名を井宇と呼び慣わしているのだろう。妙興寺所蔵の康正二年(1456)九月四日の證文に、この里の事を丹羽郡井宇郷と書く。

当社の例祭は、八月二十三日。或る説に、丹羽郡宮後村氏神社東南の方に、清水が涌き出る地があり、こゝではないかという。しかしそれは今の形勢であるが、井上庄井上村としもいって地名が正しく残っている上は、当社と定めて問題ないだろう。

参考:『尾張名所圖會 後編 巻六』(岡田啓・野口道直、明治十三年-1880)

江南市宮後町清水120番地
種別