田上(たなかみ)山は琵琶湖が瀬田川になって流れ出るところの南側にあり、標高400~600mの山々の総称である。主峰は太神山で、標高599.7m。
持統天皇か藤原宮を営まれる時に、この山のヒノキ材を運んだ。大昔はヒノキの大木におおわれ、東大寺の造営(758年竣工)のときにも、しばしばその名が見られ、古くから木材の供給に大きく貢献した。
西岡常一 小原二郎『法隆寺を支えた木[改版]』(NHK出版、2020年)、200頁