昭和十九年(1944)八月から名古屋市中川区の八熊国民学校(現名古屋市立八熊小学校)の学童疎開を受け入れた。受け入れ先は、古知野町(現江南市)で滝実業学校・永正寺・報光寺・泉徳寺の一校・三ヵ寺、布袋町(現江南市)で宝蔵院・久昌寺・道音寺・常観寺・般若寺の五ヵ寺。本部は布袋町宝蔵院に置かれた。

当時の『中部日本新聞』に疎開開始後二ヶ月ほど時折「疎開学童便り」という記事が掲載された。

決戦下の国民学校は”一切を学校で自給自足だ”と学童の理髪を女教師が引き受けてゐる/愛知県布袋国民学校では同校に疎開してゐる八熊国民学校男学童の理髪は女児の頭髪手入れを行つてゐるがナカナカ慣れた手つきで学童も大喜び、和気藹々たる風景が校庭の木陰に漲ってゐる(昭和一九年九月四日)

参考:江南市教育委員会・江南市史編さん委員会『江南市史 本文編』(愛知県江南市、平成13年)660、661頁

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