宿儺が開山し真言密教で先手観音を本尊とする。袈裟山中腹で、両面窟の西約10kmにある。代々朝廷の祈願所、国司の帰依所として隆盛をきわめた。同じく宿儺が開山し真言密教で、先手観音を本尊とする武儀郡の日龍峯寺と関係があったと推測され、両山の中間の飛騨金山には宿儺伝承が残る。
円空は千光寺の僧俊乗の知遇を得て、袈裟山を基点に修験の道に励んだ。彼の彫った「両面宿儺」は有名である。
千和屋振る神のうてなに世々かけて妙なるけさのやわらくる日に(円空『袈裟百首』)
参考
『濃飛古代史の謎 水と犬と鉄』(尾関章、1988年)94、95頁