尾総橋

恋し続ける

方縣郡雄総村の南の長良川に昔、橋があったという。

名歌(作者は建久3年 [1192]-文永元年 [1264])

かり初に 見しはかりなるはし鷹の をふさの橋を 恋や渡らん
衣笠内大臣 仮初めに見ただけなのに、尾総の橋を渡るように恋し続けるのだろうか。
なお、「かり初」は狩り初め、「はし鷹」は鷹狩りの鳥、「をふさ」は鷹の尾の根元に付ける飾り紐

『藤川記』(文明五年 [1473])

七夕の 逢瀬は遠き鵲の 尾総の橋を まつや渡らん
一條兼良 七夕の逢瀬のように遠い、尾総の橋をあなたを心に留めて、寂しく渡っている。
なお、鵲はカササギのことで、カササギが天の川に集まり、羽を広げて橋を作るといわれ、これを鵲の橋という。
七月七日

参考
『美濃明細記』(伊東実臣、元文三年-1738)